■こちらは本編レビューに収まらなかった各作品のコネタ、作品から離れたジャッキーよもやま話、日々思うことアレコレなど、ちょっとだけディープな雑談をかなりお気楽な調子で呟きます。読むと時間のムダになること請け合いのコラムページです★
1.スクール・オブ・ジャッキー 2.少林門(Blu-ray版)コネタ語り 3.レッドドラゴン(Blu-ray版)コネタ語り
4.ファイナル・ドラゴン(Blu-ray版) 5.飛龍神拳(Blu-ray版)コネタ語り 6.成龍拳(Blu-ray版)コネタ語り
7.醒拳(Blu-ray版)コネタ語り 8.プロジェクトA コネタ語り 9.蛇拳&酔拳(Blu-ray版)語り
10.ツイン・ドラゴン(Blu-ray版)語り 11.スパルタンX コネタ語り -


   スクール・オブ・ジャッキー

今日は「スクール・オブ・ジャッキー」というユニットについて語ってみよう。

ジャッキーファンの間ではすでに有名な存在だろうが、ジャッキー啓蒙運動家「スクール・オブ・ジャッキー」。ジャッキー・チェンの普及活動をしている方々で、都心部ではファンイベントなども主催されているらしい。ネットでは、Webラジオのような形態でジャッキーについて語り合っているという珍しいサイトさんで、これが非常に面白いのだ。

Kがこのラジオをまともに聞き始めたのは、一年ほど前
(2012年頃)からになる。なんでも熱く語る男・ゴリラさんと、それに対して時に調子よく、時に適当すぎる相槌を打っているポリゴン太さんの、お二人の軽妙な会話がとにかく楽しくて、ほとんど毎日のように、ネットで聞いている。一度聴いた回でも、毎日繰り返して聞いて、飽きたら次の回に進んで、最新回まで追いついたらまた以前の回に戻って…というエンドレス(笑)。基本的にリピーター気質なので、気に入ったら何度でもリピートする傾向があるのだ。
Kはほとんど毎晩、PCに入っているカードゲームやマージャン崩しみたいなゲームを寝る前に10分ほどやるのだけど、そういうゲームをしながら聞いていたりとか、日課のストレッチをしながら、洗いものをしながら、Webラジオを聞くっていうマッタリした時間を過ごす。普通のラジオは放送時間が決まっているが、Webラジオは自分の好きな時に、好きな映画の話だけを聞けるんだから、楽しいに決まっているよね。
とはいえ、ジャッキーについて、それほどマニアックな話をする方々ではない。いろんなジャッキー作品のレビューや、新作ネタ、ゲストさんたちとの楽屋トーク的な対談など、わりと一般目線の話題が多くて、ライトなファンの人が聞いても楽しめると思う。発声も明瞭で聞き取りやすく、何より会話のテンポがいい。
映画でも文章でも何にでも言えるけど、リズム感があるのが一番だ。トークにリズム感があると、聞き慣れた内容でも繰り返し聞けてしまう。Kは音楽ってモノはあまり聴かない人だが、他人が音楽を繰り返して聴くのと、自分がこういうトークやジャッキー映画を繰り返して見たり聞いたりするのは同じ感覚なのではないかと思う。

特に、ジャッキーの新作を見た時や、記者会見に臨んだ時の生の感情で語られている様子が、実に微笑ましい。話し方や声の調子で、その興奮がリアルな感動で伝わってくる。まさに熱い熱い「魂のラジオ」
(←どこかで聞いたような…?)。これは本当に、会話だからこそ伝わる感動なのだろう。文章ではなかなか伝えられないものだと思う。
この人たち、本当に本当にジャッキーのことが好きなんだなぁと、ジャッキーに対する愛情の深さをビシビシと感じられるのだ。
こういう、自分と同じくらいの温度で、好きなものを好きだと無邪気に語っている人たちは、勝手に同志意識を感じるし、友達のような親近感を抱いてしまう。
「そうそう、そうなんだよ! まったく同感だよ!」なんて、自分が言い表せないことをよくぞ言ってくれました! って、拍手喝采したくなるようなシンパシーを感じることが出来るのだ。

本当は、ちゃんと許可を取ってリンク等を貼らせてもらいたかったのだが、ツイッターのアカウントとか持ってないと連絡が取れないようなので、今回は勝手にご紹介だけ。
聞いたことがない人は、ぜひ、今回の「ライジング・ドラゴン」のところだけでも聞いて欲しい。ジャッキー愛の深さに泣けてくる;;
ホントに、聞いてて思わずウルッとくるくらい、ジャッキーを愛しちゃってるサイトさんなのだ。

UP:2013年6月1日□□□ 


   少林門(Blu-ray版)コネタ語り

2013年8月に発売した、
「ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門」Blu-rayを見た感想のアレコレ。劇場未公開作品のため、本レビューはサラリと済ませてしまっているが、実は結構お気に入り作品。ここではちょっとマニアック視点でツッコミを入れております。基本的に、思いついたままの箇条書き。ネタに対するオチもありません;

■画質アップ!
・レンタルアップビデオしか見たことがないので、BDではそれなりにキレイな画質で嬉しい。この時代のフィルムなので限界はあるし、イケメンが一人もいないのに、クリアな画質でこの主人公のアップを見ても…という迷いは残るのだが(苦笑)。
・ビデオと同じところでノイズがある。
■サモ・ハン・キンポー
・サモハンは本作で武術指導。重要な悪役でもあり、出っ歯キャラで終始モゴモゴしている。サモの唇の上の古傷は、ビデオの時は画質が悪くて確認できず、この作品の頃はまだ傷がなかったのかと思っていたが、画質アップにより、角度によっては傷痕が見えるようになった。お肌がピチピチでまだあまり目立たないんだなー(笑)。
・サモが本作について語るインタビューは初めて見たので、ちょっと新鮮だった。ジョン・ウーとは以前から仲良しさんだったのだね。
■ユン・ピョウ
・名もなき下っ端役で出演。田俊の部下だったのに、突然弓を射掛けられて死亡し、初見の時は懐にナイフを入れていただけで殺された理由がわからなかった。巻き戻して見ると、殺される直前、地味に懐を探る仕草をしている事に気付いたものだ…
(わかりにくすぎる演出w)
・改めて見ると、その前の場面でもチラリと顔が出ていたり、冒頭でもユン・フェイと戦うシーンに地味に出ていたりする
(今まで気付かなかった!)…もしかして同一人物設定なのだろうか…?
■日本語吹替え
・大昔のTV吹替え版を収録しているが、かなりカットが多く、頻繁に原語(北京語)に戻る。本編96分なので、2時間枠の映画なら余裕でノーカット放送できそうだが、深夜枠で75分くらいの放送時間だったんだろうか。細かくカットされた箇所も、吹替えのところでまとめた台詞になっている辺り、当時のTV吹替えの凝った作り方を感じさせる。
・登場人物の名前が、原語とは微妙に違う。ランスー
(BD字幕ではライズ)は吹替え版で「ゾロ」。吹替え用字幕もちゃんと合わせて、登場人物の名前だけ入れ直した字幕をつけている。この辺の凝った調整は、かなりジャッキーマニアの方の監修と見た(笑)。
・それにしても
「ガチョウ拳」とか、どこから出た発案の吹替えなのだろう; ガチョウ拳を破るために編み出したのが秘龍拳というのはなんとなく語感がカッコイイからわかるけど、ガチョウ拳はなぁ…(笑)
・冒頭の少林寺襲撃シーンで、ジャッキーが出ていないのに、石丸さんの闘いの掛け声がところどころで聞こえてくるのがちょっと笑えた(爆)。ちなみに吹替え版の冒頭ナレーションは石丸さんだが、説明が長すぎるためか、いつものゴールデンハーベストのロゴマーク登場が省略されている。

■ジョン・ウー

いまや巨匠と呼んでもいいジョン・ウーの監督第2作目。男の美学を演出させたらピカイチの色っぽさの片鱗は本作でも感じられる。主人公ユン・フェイとジャッキーの出会いで、黙って見つめ合うシーンなど、
「お互い一目惚れでもしましたか?」とアッチ系の想像をウッカリしてしまうのは、Kだけではないはずだ!
・「いい映画にはいい音楽がつきもの」の格言どおり、本作のテーマBGMは非常に印象的。この時代のカンフー映画は劇中音楽なんて使いまわしでいいや、的な作品が多数だが、この作品はいろんな箇所に音楽を入れている。ジャッキーですら音楽に力を入れ始めたのは「プロA」以降だが、予算の乏しい中でBGMの重要性を理解してこだわったジョン・ウーの、監督としてのセンスはスゴイと思う。
・一方、何故か役者としても登場しているジョンさん。人手が足りなかったのか、まだカメラに映りたい虚栄心もあったのか(笑)。しかし表情に乏しいので、彼を守って次々に倒れていく仲間を見つめる顔が無表情すぎて、悪巧みをしているようにしか見えないw 
「こいつ絶対悪い奴だ、最後に裏切って高笑いするぞ」と予想していたが、何の腹黒さも見せずに終わるという…唯一のミスキャストだな!(爆)
・そしてこの「チャン」があまりにも役立たずな件。武術ひとつできず、みんなに守られるお姫様的存在
(ヤダ〜;)。自分の身も守れずにどーやってここまできたのだ。しまいにはサモハンの投げた釣り糸に引っかかって釣り上げられるという、コントも真っ青な超ドン臭さを披露する。「こいつ絶対悪い奴だ、ドン臭いフリをして仲間を全滅させて高笑いするんだ」と思っていたら、ただの天然でした(テヘ☆)とか、……許せねぇ…;;

■八虎将
田俊の部下の八虎将。大体二人一組で行動するらしい。サモや、ユンフェイを騙した宿の主人もメンバーなのかと思っていたが、今回初めて数えてみたら、サモたちを除いて8人いるのだな。中盤、ユンフェイと対決しながら、挨拶代わりに順番に登場している。せっかく数えたので紹介しておく。
レスリングコンビ…素手格闘の力自慢、一人は禿の石頭。ユンフェイと何度かレスリングのような取っ組み合いをやって敗北。
槍コンビ…槍を武器に持つ2人組。ランスーと闘い、一人はジャッキーの投げた槍で倒れる。
刀と盾コンビ…東門を守る2人組、最初にジャッキーとユンフェイが門を通過する場面から登場。槍を手にしたジャッキーに斃される。
両刀と鎖投げコンビ…両手に刀を持つ敵キャラは、背面飛び斬りが大得意。ジャッキーの兄貴も、ユンフェイも、そしてジャッキーもこいつのフェイントにひっかかり、背面に飛びながらの両刀背中斬りの一撃を食らう。しかし最期はその背面飛びをしたところを、ジャッキーに槍で背中を貫かれて死亡。意外と「必殺技返し」というちゃんとした見どころもあったのだな…(笑)
・相方の鎖投げ武器を「ネビュラチェーン」と言ってしまうKが、かつて何のマンガのファンだったか…わかる人にはわかる。
・そんなわけで、8人中、5人はジャッキーが倒したんだよ、
優秀ダネ!( ^ ^ ) (←それが言いたかったらしい;)
■ジャッキー

・ジャッキーに限らず、登場人物たちの髪型はなんとかならんかね。みんな髪を巻きつけた帽子を被っているように見える。時代考証として仕方ないのかもしれないが、髪を切ったらユンフェイはそれなりにサマになってたよ。
・でもジャッキーの衣装とかは好き。決してオシャレではないが、ズボンの色とかゆったり感とか、シャツの袖まくりの感じがなんとなくジャッキーに似合っている。重ね着している黒の上着のデザインもわりと気に入っている♪
・顔はともかく、ジャッキーのキャラが結構クールでカッコイイ。棒を抱えて立ってるだけの立ち姿とか、薪を足に乗せてひょいっと蹴る仕草なんかも個人的にツボ。吹替えの石丸さんの声も二枚目風でカッコイイネv
■顔芸
・ジャッキーの顔芸は改めて言うまでもないが、サモハンが最後に「やられた〜」と寄り目しながら倒れて行く顔芸に笑う。「プロA」でお宝を積んだ船が爆破されたと知って、ひっくり返る時のあの顔です(爆笑)。
・八虎将の槍遣いの2人も、刺された時に
「ヤラレタ〜!」という精一杯の顔芸をしている。こうして見るとカンフー映画のやられ役は顔芸が得意というか、別にジャッキーだけじゃなく、香港映画の一種の伝統芸なのかもしれない…(笑)
■ラストバトル
・ジャッキー不在の終盤の闘いは、何回見ても集中できない。ジャッキーが出てないとこうも気が入らないもんですか(苦笑)。興味の対象があからさま過ぎる自分の性質が、頑張っているユンフェイに申し訳なく…。
・それでも頑張って見た結果、せっかくジャッキーが作ってくれたあの鉄の杖が、どういう経路であの野原に挿して放置してあったのかが不思議でならない。突然ユンフェイが手にしましたが…。そして鉄杖の先が隠しナイフになっていた瞬間はカッコイイ! 長棒が突然多節棍に分解する感じですね。やるじゃないかジャッキー!
(視点が違う) しかし、その秘密兵器が田俊の衣服を切り裂くだけに留まったのが惜しまれる…(涙)
・それはそれとして、ラストバトルもよくできてますよ。さすが、サモハンの殺陣だね。ちゃんと見れば迫力があって面白いです。
■その他、中国文化の謎
・ところで、ジャッキーとユンフェイが出会うシーンなんですが、2人で見張りの厳しい東門を通り過ぎてから、また長い山道を馬車で走っていくのがいつも不思議だ。普通、門(城壁)の向こうはすぐ村や町があるものではなかろうか。山門から街まで何キロくらいあるのか…万里の長城並みに広い範囲を囲む城壁なのかな。
・その途中、木に吊るされた死体を見つけてジャッキーたちは荼毘に付してやるが、田俊の縄張りでそんなことをしたら、少林寺の門弟が城内に忍び込んでいるとバレてしまうのではないかな? 見せしめに吊るしているんだろうに…
・さらにその後、ユンフェイがやっと町にたどり着いた時、村の中を歩いているといろんな文字の看板や旗がある。その中で「押」の一文字を丸で囲んである看板が、何の商売をしている店なのか、毎回考えてしまう…
(ハンコ屋さんかなぁ…)

…ま、他にも数えていたらきりがないので、この辺でお開きとしましょう。
おあとがよろしいようで☆

UP:2013年9月4日□□□ 


   レッド・ドラゴン(Blu-ray版)コネタ語り

さて、「拳シリーズBlu-ray BoxSet 2」 続いては
「レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳/新・精武門」を語ってみよう。
K的には「新・精武門」の方がしっくり来るのだが、日本正式名は「レッド・ドラゴン」なのかな…?
■冒頭
・OPからジャッキーがジャッキー度全開。人懐こい笑顔はこの頃から変わらないね( ^ ^ )。爺ちゃんと何か言い合っている風だが、会話の内容は不明。多分こんな会話なのだろう、と予想していたら、BD特典映像の
「もうひとつのOP」ではこの部分が英語吹替えされていた。判明した会話内容が予想通り過ぎて、逆に肩透かしを食らった気分だ…(苦笑)
■ジャッキー
・整形前の垢抜けない顔立ちながら、Kはわりとこのジャッキーの顔も好き。戦いのシーンなどではその後のジャッキーの表情とほとんど変わらない。「少林門」の時もそうだったが、薄くヒゲが生えてるのな。それもそれでよい◎
・ズボンの片裾だけがロールアップしてるのは何でなのかなw 「笑拳」とか「醒拳」でもそうだったが、何故かズボンの裾の巻き上げ方が右足と左足でずれちゃってるの(笑)。ジャッキー流のオシャレなんだろうか。
・ヌンチャクが苦手。振り回して自分の頭にぶつけてボヨヨ〜ン、ってコント顔になる(笑)。これは「天中拳」でムチが苦手だった仕草によく似ている。見ているとホント、その後の拳シリーズのジャッキーでよく見るアレコレが、原型としてあちこちに垣間見える。磨かれる前の原石を探し出すような、小さな驚きに満ちた作品という感じがする♪
■家族
・ロン
(ジャッキー)を育てた爺さんは、広東語では「父さん」と呼ばれているんだけど、字幕でも日本語吹替えでも「爺さん」になってるのはどうしてなのか…。スー師匠に「定職につけ」と説教されているように、そんなに年食ってはいない設定だと思うんだけどな。
・ロンの母親はすごい顔だ。久しぶりに見たが、
画質アップで驚愕度もアップしてないか…!? お笑い芸人が女装コントで笑いを取りに行くレベルの怪物度だと思うのだが、いかがなものか…w
■ノラ・ミャオ
・基本的に
「ブルース・リー映画のヒロイン」といった先入観のせいか、ジャッキーと3作も共演しているのになんとなく彼岸の女優さんという印象がある。B.リーの「精武門」とこの作品をつなぐのは彼女の存在くらいしかないのだろう。
・いつも着ているカンフー着が女性的なラインで可愛らしい。夜中に突然訪ねていっても、寝着ではなくカンフー服を着ている; 中盤で着ていた茶色に緑のラインの衣装は、
「ん? 龍拳でもこの服、見たぞ」と思って確認してみたが、なんのことはない、「龍拳」でこれを着ていたのもノラ・ミャオだった。小柄な彼女に合わせたサイズだから、彼女がもう一度着てるのはある意味、当然のことか(爆)。
・精武道場の代表者で聡明なキャラクター。しかし「大和門」に名前を変えろといわれて
「罠だから反論しちゃダメ」と言いつつ、あのままでは確実に看板を変えられていたと思うのだが、一体どうするつもりだったのだろう…?

■日本語吹替え
・一応、全編吹替えで収録されているが、バトルシーンはほとんど原語(広東語)に戻る。ME
(効果音としての掛け声)なんてこの時代のカンフー映画にはなかったはずだけど、カンフーシーンでは原語を借用して、台詞が必要なところだけ吹替えにしているのかな。前半、ジャッキーが太陽門の道場の連中にボコボコにされるところだけ、石丸さんが「ウッ」とか「ハッ」とか掛け声入れてて、吹替えっぽくて好き〜。やっぱ吹替えで見るならカンフーバトルも吹替えの方が、雰囲気が統一されていていいと思うのだ。
・この太陽門でジャッキーが道場主に文句を言う時の石丸さんの喋り方も気に入っている。ぽんぽんと言葉を畳み掛けていくリズム感とか、「バカじゃねーのか!」って威勢のいい斬り捨て方とか、なんか好きだな〜( ^ ^ )
・しかし、字幕だと文字制限があって気にならなかった
「日本人め、恨み晴らさでおくべきか!」感が、吹替えだとダイレクトに「日本人大嫌い!」と口にしているので、ちょっと怖い。ジャッキー自身の意見ではないだろうが、露骨な台詞だよねw
・ついでに吹替え版のBGMの選曲はかなりいただけない; 場面と音楽が全然合ってない。特に、破壊された「精武門」の看板を直してジャッキーが町の人々を従えて道場へ向かうシーンなど、一番盛り上がる感動的なシーンなのに、何そのヘロヘロしたBGM…;
広東語版の音楽が素晴らしいとは言わないが、吹替え版の音楽が全体的に酷すぎました…
■ジャッキーアクション
・ごく初期のジャッキーのカンフー映画時代で、Kが大好きなジャッキーの得意技がある。仰向けに寝転んだ体勢から、両足を大きく回転させて背中を起こし、倒立のようにふわっと飛び上がって立ち上がる、というアクションだ。飛び込み前転の逆回しを見ているみたいな技。普通の人間業とは思えないので、見るたびに仰天して目を見張ってしまう。ジャッキーは若い頃からこの技が得意らしく、「少林門」でもやっていたし、多分「ファイティング・マスター」の時からやってたような気がする
(手元にないから確認できないけど;)
本作では、精武門道場で組み手をして大勢に押さえつけられた時、回転して蹴散らした後にひょいと飛び起きて見せた。そのすぐ後、浜辺で迷踪拳の練習していた時にもやっている。これホント、どこの筋肉を鍛えたらこんな重力に逆らった動きが出来るんだろう…と思う。いちいち確認したことはないが、この技をやれるのはジャッキーとリー・リンチェイしか見たことない。
(ユンピョウもできるかも。サモは重いから無理だな/笑)
・ジャッキーは時々、スタントでもこの技をやっている。「笑拳」の冒頭で「鉄の爪」に殺される拳士の一瞬の後姿が、この起き上がり方をするので
「ジャッキーだな」とわかるし、この「レッドドラゴン」でも、女傑の千代子が終盤でハン師匠と闘っている時、倒れた彼女がヒョイと立ち上がる後ろ姿が同じ技だ。「あれェ?これジャッキー?」とじっくり見たが、着物に長い髪の後姿だけでは、確証は持てなかった…。 でも、千代子役の彼女の動きから考えると、この技が出来るとは思えないので、可能性は高いな、と勝手に納得している( ^ ^ )。

■ラストバトル
・日本人役の連中が、攻撃前にいちいち
「ハーッ!」と雄叫びを上げるのがウザイ。もうちょっと静かに闘えんのか。
・ジャッキーが3回連続で、千代子に両足飛び蹴りを食らわせている。「女相手に闘わない」とか言ってたわりに、容赦ねーな(笑)。
(ちなみに、この決め技ってなんとなくサモハンっぽい/笑)
・ビデオではよくわからなかったが、ジャッキーと岡村の闘いの間、確かに窓の外は昼間から夜になったり、明け方になったりと時間がまちまちだ(笑)。余裕で3昼夜くらいは闘い続けている計算になる。
・岡村とのバトルは特に前半、力と力のぶつかり合いで、見ている方も力が入る。カンフーの殺陣は振りが大きく、相手の攻撃は受け流して迫力を演出するのが基本。正面から攻撃を受け止めると衝撃は大きいが、画面に動きがなくなってしまう。そういう意味では珍しい殺陣と言えるが、ガッ、ガッと胸倉を掴みあい、足払いをかけるといった柔道のような四つに組んでの格闘も新鮮で、チカラワザを使い合っている感じがなかなか面白い。後のジャッキー映画では見られない闘い方だ。
・ヌンチャクは苦手だったジャッキーが、もっと難しい三節棍を見事にコントロールしている。
カッコイイな〜!
・一方、迷踪拳が見事に迷走している件。スイマセン、これ、どこがスゴイ技なのか、活用方法がさっぱりわかりませんw B.リーの「精武門」も見たはずだけど、全然覚えていない…
・ハン師匠のサソリ固めに始まり、千代子との蹴り技対決、岡村との掴み合い柔道、迷走拳、三節棍とサイの武器格闘、階段転がり落ちての日本刀襲撃と、ラストバトルは変化に富んでいて、かなり工夫されていると思う。こういうバラエティ豊かな闘いは、カンフー映画が見慣れない人でもわりと楽しく見られるだろう。
(正直、延々と素手格闘だけの成龍拳のバトルとかより好きです;)
・ジャッキーも、蟷螂拳(かな?)的な構えから、闘い疲れて体育座りで休憩したり、死んだフリからの猫ダマシなど、彼らしいコミカル要素も多く見せている。意外とジャッキーの個性がちゃんと出ていて、アクション部分では彼の意見がかなり通っているように感じられる。

ジャッキー初主演で作られたこの映画、全体の出来上がりはイマイチだし、英雄・ブルース・リーの「怒りの鉄拳」の続編という点からの判断はKにはできないが、単純に「ジャッキー映画」の出発点としては十分評価に値するんじゃないかと、改めて思いました〜☆

UP:2013年9月12日□□□ 


   ファイナル・ドラゴン(Blu-ray版)コネタ語り

「拳シリーズBlu-ray BoxSet 2」 、今回は
「ファイナル・ドラゴン/キラードラゴン 流星拳」を紹介だ。
正直、一番テンションが上がらない「どうでもいい」作品。ジャッキー主役じゃないし、悪役だし、物語は意味不明だし、ジミーさんは怖いし(爆)。でも今回、やっと物語の流れが理解できました…納得も共感もしないが、ようやく頭の中で物語としてつながった感じw (←そんなレベルw)
■日本語吹替え
・このシリーズ6作品中、唯一の新録吹替え。主役の
ジミー・ウォングの声を担当するのは、池田秀一さん。相変わらず素敵なお声で、池田さんの声がずっと聞けるだけでK的にはポイントが高い。リー・リンチェイの声もよく吹替えされていたそうだが、リンチェイの吹替え版を見た記憶がほとんどないので…やっぱり、池田さんといえば「クワトロ大尉(シャア)」のイメージですなv
・吹替え版は、台詞回しが非常にゆっくりしているのが印象的だ。普通、吹替えは字幕より文字数が多いため、セリフの中に情報がたくさん入るものだが、字幕とほとんど同じことしか喋っていない; ある意味、字幕をただセリフに変換しただけのように思うが、原語(北京語)自体ものんびり喋っているし、この時代のカンフー映画ってその程度の情報量でいいのかもしれない。
・声優さんもゆっくりセリフを喋るので、歌舞伎などの舞台のような雰囲気がある(笑)。池田さんの言葉も芝居がかってるし、ジャッキーの石丸さんもいつもの軽快なテンポではなく、重々しい芝居っぽさが感じられる。それがまたこの映画の雰囲気に合っていて、妙な味わいのある吹替え版になっている(笑)。
・意外にも、BGMがところどころで原語版と違う。ラブシーンとか。BD用の新録なのにわざわざ音楽まで変えてくるとは、演出のコダワリなのか、BGMも同時収録でオリジナル素材が入手できなかったのか、はたまた権利関係でNGなのか?(苦笑)
■脚本
・物語としてはツッコミどころが多すぎて、いちいち指摘する気にもならないが、とりあえず最悪の欠点は、画面に登場しないところでいろいろ裏活動をやりすぎだ。伏線はなく、後から全部セリフで説明して終わり。
「実は○○でした」 「あの時死んでませんでした」とか、後出しジャンケンだらけですね。どんでん返しって、付け足せばいいってもんじゃないんですけどw
・一番ツッコミたいのは、「誰も場所を知らない」はずの
花雨の洞窟に堂々と看板が出ていること。なぜ滝の外にわざわざ住処を書いてあるのか;; 頭悪いぞ花雨〜!!
■ジミー・ウォング
・物語の主人公だが、どう見ても悪人顔。当時の香港映画の大スターではあるが、Kから見ると役者として華がないというか、パッと目を引かない、顔が覚えられない。何より、正義の人のように見えないのが致命的だよな〜と思う。
・実は皇帝の隠密という裏設定アリ。ラストバトルの白装束はどういう意味なのだろう。忍者的衣装のつもりなのか、それとも恋人の弔い合戦とか、そんな感じ?

■ジャッキー
・眼が大きくなって初めての出演作、かな。ジミーさんの後に名前が並ぶラスボスだが、出番はさほど多くない。昔、あんまり意味不明の映画で全部見るのが苦痛になり、ジャッキーの出ている場面だけに編集してみたところ、104分の映画が18分に短縮できた(爆)。前後や中間も挟んでいるので、実質はもっと短いでしょうけどね。
・客人のジミーさんを迎えに立ち上がることも出来ないジャッキーが、いきなり飛び上がって元気に戦い始める。最初は招いておきながら「殺すために呼んだ」と部下をけしかけ、部下が負けると妻を殺して欲しいと懇願し、ジミーさんが引き受けると病人返上で突如戦い始める。ジャッキーの短い登場シーンだけでもくるくると激変する意味不明な言動に、目が点状態…
(その後、そんな酷い目に合わされたジミーさんが、約束した通り、解毒剤を取りに出かける行動基準も理解不要だが…)
・毒薬を飲んで溶けて死んでしまうシーンでは、珍しくキョンシー的なメイクをしたジャッキーだ。香港俳優はトニー・レオンだろうがアンディ・ラウだろうが、一本くらいはバカ映画に出るので、こういうメイクを一度はする。ジャッキーがこういうホラー映画のようなメイクをしてるのはちょっと新鮮。もうちょっと溶け崩れるまで見てみたかった
(←?;)
・しかしまぁ、ラスボスとは言いながら、ジミーさんを騙して殺そうとしたり、宝物を独り占めしようとしたのは、上司の七太爺とその娘の月児(花雨)。ジャッキーは毒を飲まなかったり、死んだフリをして身を守っただけで、基本的には最初に七太爺と組んでお宝を盗んだくらいしか、悪いことをしていない。それでラストに出てきて、わざわざジミーさんと戦う意味もよくわかんねぇ…w
■ジャッキーアクション
・かつてこれほどジャッキーらしくないジャッキーアクションがあっただろうか。アクションシーンもジャッキーらしい動きはほとんど見られない。武侠モノだから仕方ないかもしれないが、それにしても「レッドドラゴン」などですでにあれだけの個性を発揮していたジャッキーが、個を封印するとこういうアクションをするのだな〜と改めて思ってしまう。
・ラストバトル開始時、乱立する杭の上に立って剣を抜く時の仕草だけがジャッキー的で、密かにKのツボでした。左手に持った剣の鞘をくるっと回して肩の上に置いてから、右手でシャランと剣を抜く。ここだけ、ここだけカッコイイ〜v

そんな微妙すぎる作品、ファイナルドラゴン。箸にも棒にもかからないという以前からのMy評価を覆すつもりはないが、吹替えも入ってちょっと楽しめたので、まぁヨシとしておきましょう。

UP:2013年9月21日□□□ 


   飛龍神拳(Blu-ray版)コネタ語り

「拳シリーズBlu-ray BoxSet 2」 後半戦突入。
「飛龍神拳(ビデオ版題名:燃えよ!飛龍神拳/ヤングボディガード)」
BoxSetでは別ディスクの特典にて、本来の形態である
「3D版」を見ることも出来る(3D用眼鏡つき♪)
■カラフル

・画面全体が比較的カラフル。登場人物たちの衣装によるところが大きいだろう。各シーンで主要人物たちの衣装に色テーマがある。ジャッキーは黄色→緑→青と衣装替え、
田俊は青→赤→白、といった感じ。ロー・ウェイ監督作品は程度の差はあるが、全体的に衣装がお洒落でキレイ。本作や「龍拳」は特に、衣装に女性的なセンスを感じる。これはプロデューサーの許麗華スー・リーホワ、ローウェイの奥さん)が、ローウェイ監督の時には影でアドバイスしてたんじゃないか…と、勝手に推測している。(酔拳とか蛇拳とか、衣装に女性視点はゼロだもんなw)
・ともかく、本作の衣装はジャッキーのカンフー映画時代ではベストだろう。ファンタジックで洒落てて、カッコイイ♪ 
梁小龍ブルース・リャン)とか、亀甲縛?のような謎の縄縛り目も見られるんだけど…(爆)。
■BGM
・OPで使われるメインBGMはなかなかカッコよくて好き。OPの直後のBGMは…「龍拳」でも聴いたことがあるような…。つーか「龍拳」の方が製作は後だから、あっちが使いまわしなのか?( ^ ^;)
・西部劇で聴いたような音楽とか、スター・ウォーズで聴いたことがあるような音楽とか、ツッコミどころが多くて楽しいです(笑)
■食堂屋の婆さん
・捲雲山の麓の村で一人食堂をやっている。3年ぶりに来た客に
「3年待った分を支払ってくれ」と理不尽すぎるぼったくりをカマす婆さん。
・肉はないといいながら、卵チャーハンと卵丼はたっぷり作る。
卵があるんなら鶏もいるじゃねーか! 繁殖させて鶏肉の用意くらいしておけや! …と盗賊連中は誰もツッコまず、出された卵飯をすっげ〜不味そうに食べる。
・前後から推測するに、田俊が盗賊たちに「この店で食事しろ」と指令を出しているのかもしれないが、そこらへんの伏線は回収されず。田俊が婆さんに酒や銀貨を持って挨拶に行く下りも、婆さんにどういう恩義があるのか全く不明なまま、物語は終結するのだった…;
■寺の鐘
・盗賊しかいない捲雲山中に、立派な寺が鎮座してる。そこに偵察に来て三度も襲われ、撃退するも、三度とも閉じ込められて脱出できないおバカ三人組(笑)。
「また閉じ込められたぞ」と吹替えで自己ツッコミしてるところが笑える。
・そして鳴り響く鐘の音。やたら鐘が打ち鳴らされているカットが多いが、3Dバージョンで見ると、この鐘のアップが見せ場のひとつであることが理解できた。この鐘が
「我慢できないから死んだフリをしよう」と言っていたが、じっと死んだフリが出来る段階で「実は我慢できている」ということなのだが…パラドックスなのか??(爆)
■ジャッキー@ディン・チョン
・神拳の達人。神拳というのが何かは不明だが、仙人に教えてもらった神速の技らしい。
(それほど早くも感じられないが…)
・話をする時は腕組みするか、両手を腰に当てるのが癖
(らしい)。カンフー映画って、会話シーンは役者が大体手持ち無沙汰に突っ立っていることが多いが、そういう意味では一応、キャラクターの癖として演出されていると言える。
■アクション
・クレジットによると、武術指導はジャッキー
(陳元龍)鹿村氏。ラスボスのチュー・ウーも演じた鹿村泰祥さんという人は日本人の武術指導家で、ジミー・ウォングとも共演するなど、主に香港映画で活躍した方らしい。倉田さんほど知名度がないせいか、未だ日本では情報が少なく、Kにとって謎の人物である。
・アクションは多いが、大人数での乱打戦が多く、全体的に雑な感じがする。冒頭のジャッキーだけの格闘などは、わりと個性が出ていてカッコイイ。素手で敵を迎え撃ち、相手の武器を奪って返り討ちにし、すぐ武器を手放してまた次に攻めてきた敵の武器を奪う、というジャッキー流の乱打術は、この頃からすでに確立されているんだな( ^ ^ )。
・双子姉妹の珍珠双剣の攻撃も、双方からくる剣を受け止めて鞘(サヤ)を抜き取り、鞘を武器にして闘い、またサヤに剣を収めて剣ごと奪い取るという一連の動きがカッコエエ〜vv 「ゴージャス」のバイクスーツで闘ったバットプレイを思い出させる♪
・中盤以降、とにかくブルース・リャンの格闘シーンは冴えまくっている。足技の凄さもさることながら、剣を持った時の動きとか、静と動の速さのコントロールが絶妙なんだな。両手の指の間に鉄の爪を挟んで戦う武器も何だかかっこいい。目立ち度では完全にジャッキーが霞んでいるが、むしろ演出としてそういう武術指導をしているようなので、致し方ないだろう。
・ラスボスのチュー・ウーが無敵すぎる。三人がかりで攻撃するも、次々に撃退されるのだが、その間ずっとチューの頭の上にワイヤーがチラチラ見えて、気になってバトルに集中できないw そしてついにピョーンと飛び上がったので
「やっと飛んだか…;」と苦笑してしまう。
・その後、何故か突然、森の中に舞台が移行してバトルは続く。この外に出てからの戦いは完全に蛇足感…メリハリのない攻防がダラダラ続いて、しまいには決着をつける前に「終劇」という遣り逃げラスト。すごく子供の頃、テレビの深夜放送でこの映画を見たと思うのだが、このシーンのあと、提供CMが出ても終わったと信じられず、CM明けに続きのシーンがあるのではないかとずっと待っていた記憶がある。深夜なので長いCMの後、次の天気予報か何かの番組が始まって、ようやく
「ホントにあれで終わりなのか…」と諦めたという、本編を見たことは覚えていないのに、そこだけボンヤリと思い出しましたよ(苦笑)。

■飛び出す3D!
・正直なところ、3D映画を全編ちゃんと見るのは生まれて初めてなんで、3D映画初体験の感想デス。1970年代当時の3D映画だから現在とは大分違うだろうが、とりあえず画質が悪くて、おそらく製作側の思惑通りにはほとんど見えていないw 特に
「画面から飛び出す」部分は画がブレブレで、1本の棒が3本くらいに増えて見える( ^ ^;)
・飛び出す部分は残念な仕上がりだが、奥行き感はある程度感じられる。画面が何層かに分かれていて、子供向けの仕掛け絵本のような感じ。一番奥に背景があり、その手前に群集(モブ)の層、さらにその前にメインの登場人物、という三層構造が基本。登場人物たちのもっと手前に木々の枝や草があると、奥行き感がある程度増してるかな。
・ただし、それぞれの層はのっぺりしているので、ベタッとした平面絵の背景があり、その前でこれまたマンガ絵のような平面的な人間が喋っているという、人形劇を見ているような気になる。人物や背景そのものに立体感がないので、層を分けたことでそれぞれの平面感が露骨にわかるという逆効果? 
(…現在の3Dはもうちょっと、それぞれの層で立体的に見えるのだろう)
・奥行き感を表現することが目的なら、こういう登場人物が多い物語設定も頷ける。人がたくさんいれば、多層構造にして位置関係を示しやすくなるものな。なるほどなぁ…と納得。
・ところで、この3D専用の特典本編は、日本語吹替え版のみに編集されている。吹替えのない広東語部分はカットした短縮バージョンだ。主要登場人物にはちゃんと名前の紹介も出て、広東語に切り替わることもないので、テンポよくサクサクと見られる。意外とこういう昔の短縮版で見られるのはレアで、そういう意味でのお得感だったね( ^ ^ )♪

UP:2013年10月5日□□□ 


   成龍拳(Blu-ray版)コネタ語り

日本でも劇場公開された
「成龍拳」。本レビューでも語っている通り、Kはいまひとつこの物語のシリアスさに馴染めない。BDではついに日本公開版も日本語吹替え版も収録。さて、今回は途中で笑い出さずに見られるかどうか…!?
■日本公開版
・特典映像で、日本公開版
(東映ビデオ版)が収録。OPで日本版の主題歌「成龍拳」(北原 深)が流れ、スタッフロールが出る特別編集版である。さらに「ポリスト」日本版同様、この日本公開版も字幕がそのまま、右横縦書きの焼付けで収録されている。当時の雰囲気が楽しめてすごく好きv
・もちろん、各バトルシーンでも日本版主題歌のBGMが入ってカッコいいぞ〜♪♪
■人面桃蜂党
・ビデオ版では「花蜂党」、吹替えでは「ミツバチ党」と呼ばれている。人面に蜂の身体をつけたシンボルマークが妙にキャラクター的でかわいい(笑)。
・火の玉、棺桶とオカルトちっくな登場をしたり、盗賊たちは顔に花のお面をつけるという、妙に演出好きな盗賊団。花のお面は女首領の趣味なのか、後にアジトでもベッドの壁にたくさん飾っていた。気に入っているらしい;
・警告のために切り落とした手を
「手を返せ〜」と取りに来たが、あの手は元通りにくっつけるつもりなのだろうか。そういえば終盤、リストカットして酒に血を混ぜて「これを飲んだら不死身になるのよ」と意味不明なことを口走っていたが、魔術でも使う集団なのだろうか…
■血雨党
・一方、竜四小雷(ジャッキー)の前に立ち塞がる血雨党。最初の登場シーンで三人が登場する際、「ヒゲ面男→眉なし男→眉がつながっている男」と順番にアップになると吹き出しそうになる。笑いの三段オチ論法が活用されている場面が多い本作であるw
・血雨党の面々が持っている武器が個性的過ぎる。最初の三人は、一人は普通の青龍刀だが、残り二人が持っているのは、銀紙をヒラヒラさせた花火のような棍棒
(ホントに毒煙が出てくる)や、火掻き棒のような謎の鉤爪がついている武器だったり。後に登場する仲間たちも、巨大な顔のオブジェを振り回したり、両手斧の柄の先端と末端に同じ顔のマスコットがついている。どうもこのユニークな顔が血雨党のキャラクターらしい。花蜂党と同じく、盗賊のシンボルにしては可愛すぎると思うのだが;;
・しかし、斧の末端についていたマスコットは急に発射されてジャッキーの腹部に突き刺さったので、カワイイ顔しても凶悪な武器には違いない。
■千々(チェンチェン)
・一応、ヒロインなのかな。小雷の屋敷では女召使の一人だったが、仲間たちに「一緒にお酒を飲みましょ」と誘われても愛想もしないで、ツンと部屋へ戻って逢引の場所へと急ぐ。
「私は貴女たちとは違うのよ」というわけ。
・その小雷に一度ひっぱたかれただけで絶望し、金川の前で涙も隠さず号泣。金川が去ろうとすると
「私を一人ぼっちで置いていくのね」と、恋人でもない男に完全に頼りきっている。そして小雷が死んだと知ると、直後に金川の求婚を受け入れる。世渡りウマッ!
・人前で涙を流して拭おうともせず、自分が可哀想だと悲劇のヒロインになりきり、その気のない男に平気で頼っていく。こういう女は間違いなく、同性から嫌われます。Kもやっぱり、このヒロインに好感は持っておりません(爆)。
■小雷(シャオリー)
・物語中、ほとんど仏頂面
(というかシリアス顔)なのは多分正しい。千々の回想シーンで、笑顔になると突然ジャッキーになってしまい、「に、似合わねぇ〜」と悶えたくなる。ジャッキーの笑顔は基本的に人懐こくて庶民的なので、こういう育ちのよい坊ちゃんキャラの「上品な笑顔」というのができないんだな…と、改めて思った。
・しかし、育ちがいいわりに性格がねじくれ曲がっているキャラクター。女首領にケダモノと罵倒されて、急にケダモノになって見境なしに女を襲うとか、どういう男なんだw 竜四に助けられても
「あなたとは友達じゃない!」と勝手に出て行き、また勝手に戻ってきて「私はロバの性格だ」と嘯き、また勝手に竜四の弟を名乗り始めるという、相当に厄介な性格。
(ちなみに竜四が「君は私の弟だ。弟よ〜!」と瀕死の小雷を揺さぶって殺しかけるシーンで、いつも笑ってしまう;)
・この偏屈でめんどくさい主人公もいまひとつ、感情移入しづらいですなぁ…

■イヤリング
・何げに重要な伏線なのかもしれない、千々の真珠のイヤリング。物語では全然フューチャーされてないけどな。小雷が引っ叩いた時に千々の左耳のイヤリングが外れて落ちる。小雷はそれを拾って首にかけていて、それを女首領が見て
「千々のことしか頭にないのね」と絶望するところまで、物語内で描かれている。
・ところで千々はそれからラストまで、ずっと同じイヤリングを右耳だけにつけている。金川も、片方だけのイヤリングに気付かないのか、嫁にするんだったら新しいの買ってやればいいのに…と思うが、千々が断っているのだろうか。でも彼女も、片方をどこで落としたとか、小雷が拾って大事にしているなんてことは知らないはずだから、断る理由もあまりないだろうに、と思う。
・そして女首領。いつもカラフルでオシャレな衣装の彼女だが、終盤、小雷と何度も闘うあたりでつけているイヤリングは、千々の落としたものと同じ形状のように見える。小雷にちょっとでも気付いてもらうために、同じイヤリングを意識してつけているんだとしたら、なんともいじらしい女心である(涙)。
・さらにラストショット、馬に跨って夕日の中、一人去っていく女首領の耳には何もついていない。振り向いてもらえなかった男への未練を断ち切るため、イヤリングも捨ててしまったのか…。たまたまなのか、計算した演出なのか、あるいは見ている側の思い込みなのかは不明だが、それがホントに彼女の意識した行動だとしたら、ちょっと切ないなぁと思ったりしますな。
(彼女の小雷への行為については、賛成も共感もしないけどな!)
■日本語吹替え
・石丸さんの声で小雷を見ると、ジャッキーっぽい感じがする。金川役の玄田哲章さんは洋画の吹替えではお馴染みで、野太くていいお声だなぁ〜と満足。女性二人はもしかして、ポリストのヒロイン2人と同じ人たちなのか…?( ^ ^;)
・焼けた炭を食べたせいで、小雷の声が枯れたと思っていたが、実はその直後は声は変わっておらず、顔を焼かれてから声がかすれるようになっていた。これは吹替え版だけでなく、元々の北京語版でも顔を焼かれてから声が枯れ始めているので、石丸さんもそのまま演じたらしい。炭は原因ではなかったのだろうか…?
(まぁ、焼けた炭を口に入れる前に平気で手で掴んでいる時点で、炭はそれほど高温ではなかったのかもしれないが…w)
・バトルシーンでは日本公開版とも違うBGMが入っている。金川宅で小雷が血雨党に襲われるシーンで挿入されているのは、「成龍拳」歌の独自のアレンジバージョンのような音楽だ。映画のBGMっぽくてなかなかよい。
・森の中で再度、大勢の血雨党と闘う場面では、最初のシーンで音楽がかかるが、すぐ消えて北京語音声になってしまい、しばらく闘ってから、途中でまた吹替え版に戻って音楽の続きが入る。TV吹替え時は中間のバトルがカットされていたのだろう。
(ちなみに、北京語の日本公開版はこのバトルでもずっと主題歌が流れている)
■アクション
・敵ボスの金川は連続回し蹴りが得意で、竜四を倒す時もしつこいほど回し蹴りを食らわしていた。そのくせ、トドメが両手の爪で相手の顔を引っかくという、コントのような決め技。竜四もまた「ヤラレタ〜!」という顔芸全開で死亡していて、なんだか笑える(笑)。
・そんな金川の弱点は脳天だ、と途中で小雷は気付くが、その後のバトルには全く影響がない伏線である。意味のない台詞だったためか、日本語吹替えではセリフにもしていなかった。正しい判断だろう(苦笑)。
・アクション全体はバク転や宙返りといった曲芸的な技が目立つ。京劇とか、大昔のヒーローアクションを見ているようだ。こういう「派手な動きだが実践的ではなさそうなアクション」は、京劇出身のジャッキーにはお家芸ではあるのだろうが、ここまで前面に押し出すのは珍しいと思う。まぁ武術指導がジャッキーではないので、演出の目指すところは明確にはわからないけど。
・ラストバトル前に髪を切り落とした小雷。なぜ切ったかは説明がない。普通、主人公が髪を切って下ろすと男前になったりするが
(少林門の主人公だってそうだった)、どうしたことか、ひどいザンバラで逆に醜い姿になっている; さらに闘いの中で口や鼻から大量に出血し、見るに耐えない酷い容姿に変貌……昔っから謎だったが、このラストバトルっていろんなものを諦めてるというか、投げ遣り感が漂うな。このジャッキーの姿、何の嫌がらせなんだろう…w
・そのザンバラ小雷、「飛龍神拳」のブルース・リャンの髪型に似ている。アクションの時、カツラは脱げないように顎紐で止めているらしいが、本作は一部の撮影時に黒くて太いヒモを使っているため、顎の下の黒いヒモがやたら目立ってしまう場面がある。シーンによっては細い顎ヒモで目立たないけど、わかりやすい黒い太い紐になってると、「…雑すぎるだろ」とツッこむというより嘆きたくなる…( ^ ^;)

…ま、そんなわけでやっぱり、シリアスになればなるほど滑稽にしか見えない作品、という結果はやっぱり変わらなかったけど、むしろ笑っちゃうシーンが増えてる感じだけど、試行錯誤していたジャッキーの苦労だけはしみじみ理解できた本作なのでした。

UP:2013年10月22日□□□ 


   醒拳(Blu-ray版)コネタ語り

「拳シリーズBlu-ray BoxSet 2」のラストを飾るのは
「醒拳」。と言っても、コレはさすがに語ることは何もないけどな;
とにかくジャッキーが登場している各場面が、
「どの映画の没フィルムだろう」と推測して楽しむくらいしか、やることがない…
■醒拳とは
・「笑拳」後、ジャッキーがロー・ウェイと再契約をして作る予定だったカンフー映画。原題は
「龍騰虎躍」。幻の未完成映画といえば聞こえはいいが、ジャッキーファンとして完成した映画を見てみたかった、という願望はまったく持っていない(爆)。
・笑拳後の新作として撮影したシーンが、この醒拳に収録されているかどうか、個人的には甚だ疑問。Kは大体、ジャッキーの髪型などでこの時期の撮影順序を推測しているが、笑拳のラストバトルから「ヤングマスター」冒頭の髪の長さに相当するシーンが見当たらないのだ。強いて言えば石天と食堂でのやり取りが、「笑拳」後期に撮影したと思われるくらい髪が伸びているが、これは「笑拳」の葬儀屋に就職活動するシーンと同時に撮っているようなので、新作ではないと思う。
・金持ちの息子と賭け事をして服を裏返しに着たり脱いだりする場面は、「龍拳」や「酔拳」の頃にあった右目の下の痣がまだ残っている。服装は笑拳の衣装だから、笑拳の初期に撮ったものだろう。田俊とのやりとりや、物乞い党の頭領の娘
(龍拳のチューピン役の女の子)との酒場での闘い等も、笑拳前半で撮ったものと推測される。おそらく、笑拳は途中までいろいろ撮影をして、物語構成を大きく変えたのだろう。そのため、酔拳直後に撮ったと思われるフィルムがすべてボツになったのだ。田俊との父子の関係が祖父と孫に変更され、ヒロインとしてチューピンを登場させる予定だったが、取り止めたんだろうね。酒場での殺陣は、笑拳の道場のシーンによく似た動きが多い。いったん撮影した後、設定をまるごと変更して最初から作り直し、でも流用できるシーンは新しい設定の中で生かす…といった切り貼りは、自分も物語を作る時によくやることだ。醒拳の各場面は、そういう意味でいかにもボツシーンという感じがする。
■日本公開版
・よくこんな意味不明な映画を日本で劇場公開したなぁと思っていたが、「成龍祭」として
「ジャッキー拳スペシャル」と同時上映したらしい。劇場公開時点で石丸さんの日本語吹替え版だったというが、そりゃあそうだろう。石丸さんの軽快な声なくして、あのヒゲ面の変な人がジャッキーだと納得できた子供はいなかっただろう。あれはどう見てもジャッキーじゃないんだけど、石丸さんの声を聞くとなんとなくジャッキーのように見えてくる。不思議だ
・日本公開版は香港版をあちこちカットして短くまとめているので、わりとテンポよく見られる。日本版オリジナルサウンドがなかなかいい感じの音楽で、さらに日本版主題歌
「一番星のブギ」も、劇中にちょろっと挿入されていい感じ。EDも主題歌に合わせた名場面集に(勝手に)編集されている。意外にもスタッフロールが英語なので、香港版ではなかったということなのだね。
■共演者
・笑拳でジャッキーと共演したばっかりに、また呼び出されてパラレル笑拳を作る作業
(陰謀)に協力(加担)した共演者の皆様、ご苦労様でした★
任世官…黒い相方と愉快なコンビ芸を披露してくれた「鉄の爪」。ラストバトルで同じ衣装で二度も倒される(しかも急所狙いw) 大真面目にあの技をやっている姿にちょっと哀愁を感じました…(涙)
田俊…変装したジャッキーもどきと旅をして、火事の中、鉄の爪たちに殺される。まー、田俊さんは端役で殺される役が圧倒的に多いから、いまさら悲惨な死に役がひとつ増えようが、まったく頓着はなかったと思われるが(笑)。出演料もらえればオッケー!(爆)
陳慧樓…笑拳の師匠だった八本足。今回も師匠?…いや、なんにもカンフーとか教えてないから、ただの叔父さん役か。ちなみに六合八卦拳ってどういう拳法? 八卦掌の一種なんだろうけど、実在の拳なのかね。ジャッキーがちょろっとやってたのは本当にその拳法のつもりでやったのかなぁ?
石天さん…ジャッキーとのボツフィルムを使われただけなので、特に利益も実害もなし。(広東語音声は後付けの吹替え台詞なので、ジャッキーを本当にあんな風にこき下ろしたわけではない)
林銀珠…龍拳でチューピンをやった女優さん。笑拳でも登場する予定だったらしい。当時のジャッキーとの床机を使った殺陣は、なかなか頑張っていると思う。今回は、ジャッキーの従弟のヤスの幼馴染みといった役どころ。ジャッキーとヤスと三角関係か?…と思ったが、凄惨な姿で殺害される。ジャッキー映画でこういう酷い女性の殺し方はダメ!(怒) ……しかし…太ったなぁ…w (別人かと思った;)

そんなところですか。物語はなんとなく、「鉄指拳」と似ているところがあると思う。火事で父が死んで復讐に立ち上がるとか;
まー、コレクターズアイテムなので、深くは追求しないでおこう。終了!

UP:2013年10月31日□□□