ルパンについてこだわりたい20のこと (後編) 


「ルパン三世」徹底こだわり編

11.ルパンと車

ルパンたちが乗りまわしている車について、ささやかな主張。
ルパンの愛車と言えば、オープンカーの
ベンツSSKと、小型のフィアット500の二つが主流である。Kが好きなのはやっぱりベンツですね。色は絶対黄色! 「新ル」のアイキャッチや、初期の頃は赤色ベンツもあるようなのだけれども、「新ル」中期以降ではほとんど黄色のベンツです。Kは車にはとんと疎いのだけど、この派手でクラシックな車はルパンのイメージに合っていると思うので、とても好き。ぶつけられても爆発しても海に落ちても、次の回には不死鳥のように甦ってくるベンツ君。貴重な車なのだろうから、もっと大事に扱ってあげてください(泣)
ちなみにこのベンツ、たまには次元も運転するようだが、基本はやっぱり
ハンドルを握るのはルパンで、助手席には次元が寝そべっている、という配置が理想v
ツーシーターの時と、後部座席があって五右衛門・不二子らと四人で乗れる時とあるようなのだが、後部座席は増やせる仕様なのだろうか? ツーシートの時に五右衛門などが座席のない後ろで座り込んでいる構図もなかなか微笑ましくてよい。助手席に五右衛門が座り、次元が後ろで帽子を押さえて揺られている姿も可愛くて好きなのだが。

フィアット500は、映画
「カリオストロの城」で大活躍。「旧ル」後期に登場しているので、宮崎監督の好みと考えられる。「旧ル」イメージで運転手が不二子、助手席に次元、という配置がK的デフォルト。
ポイントは丸っこいかわいらしい車体と、なんと言ってもサンルーフ。荷物を山積みしたり、ここから上半身を出して銃を撃ったりできる。コミカルなおっかけっこシーンではベンツより使いやすいらしい。映画マモー編でも、ミニクーパー(多分)でコンボイクラスの大型トラックに追いかけられていた。Kの中ではフィアットとクーパーは同じようなものなので…。

12.ルパンと銃

Kは銃器類についてもまったく疎い。語るほどのウンチクももちろん持ち合わせちゃあいないので、実はここでは特にこだわる必要もない。ルパンの愛銃はワルサーP38だし、次元の愛銃はS&W M19コンバットマグナムで、これに文句をつける人はいないだろう。色はどちらもブラックで。次元は黒とシルバー両方のマグナムを持っているのか、時々色が違うように見えるのですが…

ワルサーP38。撃った時の銃身の動きがなんだかかっこいい。ルパンが時々歯でスライドをくわえて引き上げるのだが、本当はありえないそうで。でも旧ル「七番目の橋が落ちるとき」のルパンの狙撃シーンには惚れ惚れしたので、かっこよければいいということにしておく。
コンバットマグナム。時にヘリコプターを撃ち落とすほどの威力もあるくせに、防弾ガラス一つ割れないこともある謎の拳銃。次元はいつマグナム弾を撃って、いつ普通の弾を撃っているのだろうかと、その違いがちょっと知りたい。
ついでに、原作次元は帽子の中にデリンジャーを隠し持っているが、アニメの次元でそういう設定を見たことがない。まだすべてを見終わっていないので、この先に見つけることもあるかもしれないが、そんな稼業のくせにマグナム一丁しか持ち歩かないのはガンマンとしてどうかと思われる。
もう一つ確かめてみたいのは、次元はルパンのワルサーを時々拝借して撃つことがあるが、ルパンはマグナムを撃った事があっただろうか。「ファースト・コンタクト」などで次元に変装した時にマグナムを構えてはいるが、撃っているのを見たことはない気がする。ルパンがマグナムを撃つ姿もかっこいいのだろうなぁ。全シリーズをデータ収集することがあったら、調べてみたいネタである(笑)

おまけ。銭形警部の愛銃と噂のコルトガバメント。アニメのとっつぁんにとっては、悪いが「○に真珠」的なもののような気がする。あと、不二子の銃ベレッタは、いつも同じものなのかあまりよく見ていないので不問とする。

13.ルパンとファッション

ルパンたちの衣装にこだわる人は少なくないようだ。ルパンのジャケット次第で作風も雰囲気もがらりと変わり、何色が好きかでどのルパンのファンかも推測できるようで面白い。

ルパンについて。ジャケットは赤! スラックスは白より黒がいい。シャツは紺か黒、スラックスは黒、ネクタイは黄色で、派手に真っ赤な上着というのがK的理想。要するに最近のテレスペの衣装がベストですな。
次元大介。スーツは上下
(それ以外ないが)。できれば濃緑系の黒服が好み。たまに上着を脱いで腕まくりなどしているワイシャツは水色がいいですvv(オレンジも好きなんだけど) ネクタイもかな。…彼については下着も言及したい。ブリーフ派ならそれでいいです…が…せめて白にして下さい、白に! 蛍光ブルースパイラル模様のブリーフは勘弁してください!!(大泣)
…次元はファッションセンスは悪いと思うし、自覚もしていると思われる。無難に黒で固めてこだわりつづけるところは賢明といえよう。
対してルパンは相当な冒険家だ。そして結局、何を着ても似合ってしまう。派手な衣装は失敗すると目も当てられないが、それを自分流に着こなせるのはおしゃれな証拠だし、センスに自信がなければできないことだ。きっとオーダーメイドだったりの高価な服なのだろう。
「ルパン」の名に恥じない、存在を強烈に誇示するために彼が選んだ衣装は、やっぱり赤とかピンクとか黄色とか、鮮やかな色の方がいい気がする。(緑ジャケットルパンも好きだけどね!)

銭形警部は旧ル・新ルであまり変化がないが、帽子がスーツかトレンチコートのどちらかの色に合わせている様子。焦げ茶のスーツに合わせた色の方が好きかな。パースリのオフホワイトのコートや、「カリオストロの城」風にベルトを締めたコート姿も捨てがたいvv (トレンチコートが好きなので)
五右衛門は袴が白か青紫かというところだろう。袴が白の場合は上の着物も白にしてくれることを希望。五右衛門は性質的にも、純白が似合いそうな気がするのだが、いかがなものだろう。

4.ルパンと仲間たち 〜呼称〜

ルパンと仲間たちのことを語るとキリがないので、ここでは彼らの互いへの呼称について。
一番こだわりたいのは五右衛門。一人称は「拙者」「それがし」などあるが、時々
「俺」と口にするのが結構好き。普段は「拙者」でもここぞという時に「オレ」と言ってくれると嬉しい。
また、不二子のことは「不二子殿」よりは不二子と呼び捨てに呼びかけるのがKの好みだ。五右衛門にとって、唯一対等に話せる女性が不二子だというところがとても好きだったりする。しかし、銭形警部のことはルパンに倣って
「とっつぁん」と言うのが、茶目っ気を感じさせていいなと感じている。(同様に、次元もとっつぁんと呼びかけていて欲しい)

ルパンといえばお馴染みの「ふ〜じこちゃん」、これも好きだが、時々真面目な声で不二子、と呼ぶのがカッコいい。山田さんの声で、悪漢的に威圧的に、不二子とか次元を呼ぶ感じがすごく好きなのだ。特に次元に呼びかける、命じたり尋ねたり甘えたり、いろんな感情を含んだ声の響きにいつも惚れ惚れしてしまう。
また、時々茶化したように
「次元チャン」と呼ぶのもツボ。世界広しといえども、次元のことをチャン付けで呼んでいいのはルパン様だけだと思うので、とりあえずKは次元をチャン付けで呼ばないように心がけている(笑)。たとえ可愛すぎる次元を見て「も〜次元ちゃんてばなんでそんなにお茶目なのっv」と聖母のごとく微笑みたくなったとしても、我慢するのである(爆)。

一方、次元の声は二人称に惹かれる響きがある。ルパンに対して「おめぇ」と呼び、五右衛門に対して「お前さん」と呼びかけると、ルパンと五右衛門に対しての距離の違いというか、付き合う姿勢のようなものが垣間見える。五右衛門に対してちょっと年上っぽく見守るような響きを勝手に感じたり。かならずしもそう呼ぶわけではないが、そう使い分けてあると理想かなぁと。ごくまれに、ルパンを「お主」と呼ぶことがあるのだが、これは五右衛門の影響か。
ちなみに次元もルパンのことをチャン付けで呼んだことがあった。某テレスペのラストで、もちろん山田ルパンではなくクリカンルパン時代だったが。
「ルパンちゃん」と呼びかけた次元のセリフに、Kは「る、るぱんチャン?」と驚愕したものである。実は他にもそう呼んだことがあったのかもしれないが、この時初めて聞いた気がしてとにかくまぁ、びっくりしたのであった。

15.ルパンとアジト

ルパンたちは泥棒である。世界中に隠れ家や別荘を持っていて、常に移動を繰り返す。定住とは無縁なので、彼らが臨時に住む場所をアジトと呼ぶ。
このアジト、特に「新ル」ではほとんど人里離れた一軒家だ。山の上や森の中、時には砂漠の真ん中など、どう考えても怪しい人たちが住んでいるとわかるような場所にある。しかしそれは、泥棒稼業の拠点というよりは、
休暇を過ごす別荘という役割の方が強いようだ。
一軒家のアジトはアメリカやヨーロッパでは入手しやすいらしい。新ル初期の頃は東ドイツにもなかったし、ロシアにもなさそうだった。共産主義国ではやはり難しいのだろう。もちろん偽名で使用しているものだろうが、それでも固定資産なのだから、税金など払うのだろうか。ルパンたちが税金とは、ちょっとばかり笑える話ではある。(海外なので日本ほどかからないだろうが)
そういう、アジトがない場合や仕事で出張している時は、多くホテルに宿泊している。ホテルもわりと高級なところを選んでいて、
ボーイが手紙を届けたりするとルパンが「メルシィ」などと優雅に礼を言うのがいいのである。

しかし、テレスペなどでは、ルパンは妙に現実的なボロアパートに住んでいたりすることがある。
アメリカの裏町のロフトなどならまだしも、東京のオンボロアパートの一室で暑さに身もだえしているルパンは、哀しいほどに
貧乏くさい。それもまた似合ってしまっているからイヤですね(笑)。
しかし、K的にはルパンは金持ちであって欲しいという願望がある。他人サマのお金でリッチに過ごす嫌味な連中だが、別世界の住人として、華麗にゴージャスに暮らしていて欲しいと願うものである。

ルパンは一軒家のアジトに優雅に住んでいるのが理想だ。ちょっと古風な庭付きの別荘ふうで、でも自動シャッター付きのガレージがあったりするのがいい。実はハイテクの盗難防止装置などが仕掛けられているのだ。プールはあってもなくてもいいが、プレイルームにビリヤード台は欲しい。アジトでビリヤードとかダーツとか、古臭いゲームをやっていてほしいものである。
地下室にはワイン蔵。ウィスキーや日本酒が並べられている(ワインじゃねぇし)。場合によってはミニカウンターなどあってもいいかも。 ……人もうらやむ別荘暮らしだが、しかしなぜか
テレビはリビングに一台だけ(笑)。そしてルパンと次元がテレビのチャンネル争いをするのである(笑)。

16.ルパンと食

ルパンと次元はテレビのチャンネル争いもするが、時々フードバトルも繰り広げている。
映画「カリオストロの城」では特に、やけにルパンの食い意地が張っている印象を受けるが、
ルパンは本来、あまり食に執着しないとKは思っている。何かに集中すると寝食も忘れそうだし、特別にグルメな様子はない。酒だけはこだわりそうだが、食べ物には頓着がないというのが正しいだろう。間違っても、あるものを片っ端から口に詰めこむようないやしんぼではナイのである(断言!)
同様に、
次元も食にはこだわりがないと考えられる。ベーコン豆が好きらしいが、料理するのが楽しかったり、他に特に食べたいものもないので毎日食べていてもいいや、というくらいなのだろう。

そんな彼らがなぜ食べ物の奪い合いをするのか。別にもう一品頼めばいいのに、一つのシューマイを巡って箸で突つき合いをしたり、エビフライを盗ったの盗らないのと口論をしたりする。貧乏くさいと思う反面、結局こういうのはじゃれあっているだけなのだと微笑ましくも感じられる。別に本当に食べたいわけではなく、ただ取られるのがイヤなので奪い合ってみる。とられるとあっさり諦めてしまう。この二人にとって、フードバトルはたいして興味のない食への執着を掻き立てる役割を果たしているのではなかろうか。

ルパンファミリーの中で一番食にうるさいのは、日本食にこだわる五右衛門だと思われる…が、しょせん彼もインスタントそばを愛用しているくらいなので、たいしたことはないだろう(笑)。不二子は女性なので、ある程度は美味しいものが好きそうだ。男たちにディナーに誘われて、高級レストランを食べ歩いてそれなりに口が肥えていると推測される。
そして、一番食に関心がないのは銭形警部だろう。数日前の固いパンとコーヒーなどで朝食・昼食を済ませていそう。それはまさに空腹を満たすためだけのものであって、独り安ホテルの部屋でかじっている姿を想像するともの悲しい(涙)。まともなものを本当に食べていない気がして、警部の健康が危ぶまれる。

17.峰 不二子

敵か味方か、謎のカワイコちゃん、峰不二子。
不二子はシリーズごと、またテレビスペシャルや映画ごとに、キャラデザインがコロコロ変わる。どういう経緯でそんな摩訶不思議なキャラになったのか不明だが、一説にはキャラクターデザインをする方の理想の女性画が不二子になる、らしい。逆説的に、
イラストで「誰だコレ」なカワイコちゃんを描いても、作者が「不二子」と主張すればそれは不二子になるという便利な人でもある。

市販されているフィギュアなどを見ると、固定されている不二子キャラは大きく分けて二通りのようだ。「旧ル」に代表される前髪がくるんとした、栗毛で丸い目の不二子。そして「新ル」の黒のセミロングヘアの、切れ長の瞳をした不二子だ。後者は気の強そうないかにもな美人だが、前者は美人というより可愛いという感じで、男性陣には6 : 4くらいの割合で旧ルタイプの方が人気があるようだ。(フィギュアの種類などを想定して勝手に判断) 番外編で「カリ城」の金髪不二子などもフィギュアで時々見かけるので、根強いファンがいるのだろう。
女性にも旧ルの不二子は人気があるらしい。「男に頼らないで頑張ろう」としながらちょっと弱い感じが人気の秘密だろうか。それよりずっと開き直って、男を手玉にとる「新ル」不二子のたくましさがKは好きだが。
デザイン的な好みで言えば、
黒髪の不二子は美人というインパクトが非常に強い。新ルのOPなどを見ていると本当に美人だなと見惚れてしまう。亜麻色の髪の不二子はKの中では「カワイイ」寄りの美人かな。
そういう意味でも、最近のテレスペの不二子はますます美人vである。デザインだけで言えば、他に
「トワイライト・ジェミニ」の時の金髪不二子もわりと好きなキャラデザインだった。あのストーリーや彼女の活躍は置いといて。

「ルパン三世」製作サイド編

18.声優

「ルパン三世」といえば声優さんについての話題も尽きることがない。個性的なベテラン役者の方々による共演は、「ルパン」において多大な魅力の一つであり、熱心なファンも多いようである。

ルパン三世/故・山田康雄さん。いろいろな噂話は耳にするが、いずれにしても「天才」だったことは否定すべくもない。「ルパン」を国民的有名なアニメに成さしめたのは、山田さんの才能なくしてはありえなかっただろう。軽快なテンポと独創的な台詞回しで子供達の心を掴み、一転してシビアで鋭い命令口調で、絶対的な存在感を与えた。原作の「ルパン」の魅力に息を吹き込み、そのキャラクターの幅を最大限に広げることができたこの名優さんは、良くも悪くも織田信長ばりの風雲児と呼んでいいのだと思われる。
山田氏亡き後、ルパンの声を担当している
栗田貫一さん。あくまで山田さんの影に撤する謙虚な姿勢が、多くのファンに好意的に受け入れられているようだ。しかし本職の声優さんではないのだから、シリアスな脚本よりも、どちらかというとコミカルな台詞回しにするよう製作サイドも心がけてあげればいいのに……と、「生きていた魔術師」などを見ると思ってしまうKである。

次元大介/小林清志さん。コバキヨの愛称で親しまれている。低くて渋い声質、なのに軽快でユーモラスな場面でも少しも違和感を感じさせないテンポのよさを発揮する、目立たぬオールラウンドプレイヤー。渋いのにこれだけ軽妙に喋れる声優さんを、Kは他に知らない。
しかし子供の頃、小林氏は次元の声の人というより、洋画の吹替えの声優さんという印象が強かった。カッコイイ声というと、五右衛門役の井上真樹夫氏の方がヒーローっぽくて子供心にわかりやすかったようだ。大人になって次元の声の魅力に気がついて、今ではメロメロである(爆)。

石川五右衛門/井上真樹夫さん。台詞の少ない役柄で、どちらかといえば居合や掛け声などが多いが、文句も言わず(?)縁の下の力持ち的に、黙々と演じておられる。静かで凛とした感じの声がイメージに合っていて、素直にカッコイイと思える数少ない声優さん。あまり表舞台には出てこないのか、声優さんとしてのエピソードを聞くことがない。「旧ル」担当だった大塚周夫氏はこれも渋みのある声で、やはり洋画の吹替えなどでお馴染みさん。旧ル初期は敵役だった五右衛門の雰囲気にマッチしていたのではないかと思われる。

峰不二子/増山江威子さん。はっきりした発声力とわかりやすいお色気モードの声が最大の魅力だろう。アクションはあまり得意ではないようだが、耳に心地よい甘い声が好き。慎み深く、煩悩を絶ち切って仏に身を捧げる一休さんの母上役と、この不二子役を同じ時期にやっていたのかと思うとちょっと笑えるものがある(笑)。

銭形警部/納谷悟朗さん。「ルパーン待てぇー!」の怒鳴り声も「ルパン」を語る上では外せないほどの強烈な名優さん。がなってばかりのドラ声・ダミ声のイメージが強いが、納谷氏も洋画の吹替えなどで聞くと渋くていい声なのだ。納谷さんご本人が、「ルパーン」と叫ぶことが楽しくてたまらないのではないかと思わせる(笑)。役柄に撤し、その一言で誰もが思い描けるインパクト溢れるキャラクターを作り上げたこの方も、山田氏と並んで怪優と呼べるだろう。

19.宮崎監督ルパン

「監督」と題して語ってもいいのだが、とりあえず、宮崎駿監督ワールドの「ルパン」について。映画「カリオストロの城」、新ル145「死の翼アルバトロス」・155「さらば愛しきルパンよ」の三点中心。
宮崎ルパンがルパンかと問われれば、Yesと答えるだろう。好きか嫌いかと問われれば、まぁ好きな方だ。なんたって話がスピーディーで面白い。単品として見た場合の完成度の高さでは群を抜いている。中でも「カリオストロの城」は「ルパン」作品としてではなく、「カリオストロの城」という作品として、アニメ界の伝説に残る名作だと思う。これについてはいまさら語るべき言葉も必要ないですよね?

一方、事前の知識で知っていたにも関わらず、その違和感の大きさに仰天した「新ル」の2話。「アルバトロス」で突然新ルテイストが吹っ飛び、最終話で完全宮崎ワールドに突入した。ビデオで続けて見ていると、異色というより他にない。
思えば、何でもありの「ルパン三世」シリーズの中でも特に許容範囲の広い「新ル」で、ここまで
「何でもアリ」を拡大解釈したのは宮崎氏只一人であったろう。あそこまで徹底して趣味の世界に走られると、見事としか言いようがない。突出した個性を駆使して、あくまでも自分の好みに固執する宮崎氏を見ていると、アニメってコドモのままオトナになった人が作るものなのね、と微笑ましく見守ってあげたい気分である(笑)。

それはともかく、結論として、宮崎ルパンが「ルパン」の主流でなかったことにはひそかに安堵しているものである。義賊のルパンが許せないとはたまに聞く言葉だが、「ルパン三世」とは基本的に悪漢(ピカレスク)物語だとKも思っている。か弱い女の子を助ける怪盗紳士とか、物を盗まず世界を救う義賊という顔があってもいい。同時に意地悪く冷酷な人殺しの面も持っているような幅広さが「ルパン」の魅力だと思うから、よほどのことがなければ、Kにとってどんなルパンもアリなのである。
異色ではあっても、宮崎ルパンも「ルパン」のひとつの顔に過ぎない。逆にいえば、個性的な監督であるがゆえに、変幻自在な「ルパン」のすべてを受け入れることは不可能だったのだろう。

20.脚本

この場合、「ルパン三世 Second Series」を中心とした脚本家について。なぜならKは宝島社刊「ルパン三世Perfect Book」をバイブルとしているため、このシリーズの各話の脚本家さんについてはわかるからである。(すげぇ自己流/爆)

アニメの脚本家はあまり気にしないし、アニメを作る中で脚本家や演出家などという存在について、その果たす役割を実のところよく知らない。なので、ストーリーそのもののネタが面白い・面白くないではなく、全体のテンポとか、粋なセリフ回しとか、ちょっとした演出効果などを判断基準とする。
とりあえず有名どころで
金子裕氏。すべてが名作とは思わないが、「ターゲットは555M」(144)などは絶品。アニメとは思えないストーリー展開やセリフが気に入っている。コミカル面でも、ルパンと次元の弾むような会話のキャッチボールを得意とし、また、メタな台詞回しを好むなどの特徴がある。浦沢義雄氏と並んで、意外にルパンが不二子に対してクールな態度をとることが多いようだ。
その不二子の扱いが群を抜いて変わっていると思うのが
四十物光男氏「罠には罠を」(63)「結婚指輪は呪いの罠」(107)などで、不二子のあまり見ない一面を描いていて非常に面白い。
次元スキーとしては金子氏の次点として、
高階航氏も推薦したい。新ル終盤で多く見られる名だが、次元の扱いなどに時折惹かれるものがあり、突出してはいないがこの方の書く次元はわりと好きだと思う。脚本家の演出なのかどうか分からないが、「ベールをはいだメッカの秘宝」(149)でルパンのくわえた煙草の火を目印に次元がライフルを撃つシーンは、この回でここだけ超素敵な場面ですよv
他に、
杉江慧子氏などのルパンファミリーの描き方も視点が少し違っていて好ましい。「激写!これが不二子だ」(110)、「俺の爺さんが残した宝物」(121)、「熱いお宝に手を出すな」(133)の3作だけだが、キャラ重視の女性らしいストーリー展開がなんだか非常にツボ。もっと書いて欲しかった(笑)。

ざっと思いつくものだけを上げてみたが、そこだけに視点を据えて見ていけば、脚本家さんの個性がもっともっといろいろ見えてきて興味深いだろうなとは思う。そこまでマニアになることは到底及びませんが(なにせレンタルで見てるだけ)、それだけルパンという作品はまだまだ奥が深いものだと再発見したところで、筆を置くことにする。

<完>

ATOGAKI

「ルパンについてこだわりたい20のこと」改め「ルパンについてほざきたい20のタワゴト」をここまで辛抱強く読んでくださり、ありがとうございます。
世にはたくさんの「100の質問」シリーズがあります。Kがルパンについていろいろコダワリを語りたくなった時、100の質問に答えようかと思っていたのですが、ふと、100も回答するのが面倒になりました(爆)。
というか、どうせ自分の興味のあるところしか答えたい気にならないので、自分で設問を作ってしまえとばかりに作ったのが、「20のこだわり」でした。設問は決まっていたのに、完結するまで思ったよりかかりましたねぇ。
実を言うと、これらは特にこだわっているというより、それについてKが一言語りたいくらいの内容に過ぎません。もっとこだわる方も、それは違うという反対意見も、ファンの数くらいにはございましょう。
そんな方は、この「20のこだわり」の各項目をお持ち帰っていただき、ご自身のこだわりをあてはめてみるのもなかなか楽しいんじゃないか、と思います。管理人に断りは不要ですので、楽しんでいただければと思います。

誰もがそれぞれに心に抱く「ルパン」について語り、楽しんでいけるようなルパンワールドに、乾杯!

2004/8/13  K七雲☆拝 
(2005/9/10 加筆)