〜TV Special「セブンディズ・ラプソディ」〜
……え〜っ…と……。
TVスペシャル「セブンデイズ・ラプソディ」を見て、「もーちょっと何とかならんか…」と思ってしまった管理人 K七雲です。
面白いコネタもあったんだけど、これをもう少し、こういう風に使ってくれればな〜っ、そうしたらここがこうなるから、あっちはああなるし、こちらはこうした方がずっとよくなるしぃ〜……というような、脳内劇場がフル展開していました(苦笑)。
素人ながら、「もーちょっと何とかした」パロディ小説でも書いてやろうかとも思ったんだけど、現在進行形の「Partner」ですら四苦八苦しているKにそんな甲斐性があるわけもないので、突発的に思いついたコネタだけメモ代わりに残しておきますよ。
プロットよりももっと前段階の、思いつくシーンだけを適当に並べてます。これを物語として完成させるには、もっときちんと構成を練って、いろんな穴を埋めたり、整合性をつけたり、その中で書きたいエピソードが消えたり、全然別の形になることもあるのですが、そんなことをしているだけの時間も情熱も(この作品には)ないので、今回は本当に、コネタを並べるだけにしておきます。
本家オリジナルを決して否定するものではありませんが。
それでも、もっと楽しい作品を! と、妄想せずにはいられないのがファンの「性(サガ)」ってやつなんです。

    ◆◇演目◇◆  〜TVスペシャル「セブンディズ・ラプソディ」〜

*       *       *       *

さて、この物語は、まずルパンと次元が競馬がらみのヤマを踏む計画を立てているところから始まる。
この計画の詳細は、管理人の頭が悪いのでよくわからないのだが、どうやら八百長がらみで、闇賭博をしているマフィア組織から掛け金をごっそりいただいちゃおうというようなコトらしい…(多分…)
計画の準備も万端、前哨戦の首尾も上々。後は一週間後のG1レースを待つだけという、とある夜のことだった。
成功の前祝いをしようという話になり、次元が秘蔵の酒を取り出すと、ルパンはグラスに入れる氷を取り出しにいそいそと冷蔵庫へ向かった。最近、氷に凝っているのだという。この時、「バーボンはストレートだろ」と主張する次元がイイ♪
しかし、古い冷蔵庫はなぜか電源が切れてしまっていて、冷凍庫の中にしまっていた氷はすべて溶けていたのだ。ガッカリしているルパンに、次元はからかうように言う。
「まぁいいじゃねぇか。美味い水割りが飲めてよ」
「るせぇ! 俺はロックで! 飲みたいんだよ!」
ガッと次元の胸倉を掴んで揺すぶりながら、ルパンは叫んだ。
「わわ、わかったわかった。ガキかよおめぇは」
手の中のグラスの酒がこぼれないよう、次元は揺すられながら懸命にバランスを取っている。
「次元、乾杯はお預けだ! 氷買ってくるから待ってろ!」
びしりと人差し指を突きつけられ、相棒はまさにおあずけを食らった犬のような顔になった。
「オイオイ。ここから一番近いドラッグストアまでどれだけ時間がかかると思ってるんだよ」
「何件も回らなきゃならねぇかもな。俺が求めてんのは、フロムサウス社の氷だかんな」
「なんだ、銘柄まで指定があるのか?」
「凝ってるって言っただろ」
ルパンの答えに、次元は諦めたように溜息をつき、手にしていたグラスをテーブルに置いた。どうやら今夜中にこの酒を飲むことはできなさそうだ、と思ったのだろう。

ルパンは懐から紙切れを取り出して次元の鼻先に突きつけた。彼のいう、フロムサウス社とやらのチラシである。
「南極の天然氷……? 純氷じゃねぇのか?」
広告の売り文句に目を走らせながら、次元は呟いた。
水分中の不純物を排出しながらゆっくりと凍らせる製法の純氷は、硬質で溶けにくく、形状も円形やキューブに整っていて、見事なまでに透明だ。しかしチラシに載っている氷の写真は、白く濁っていて、角の多い不恰好な形をしていた。
「氷河なんだよ」とルパンは自慢げに言った。
「南極に積もった雪が何万年もかけて、氷になったものさ。この氷の中に閉じ込められている白い泡は、太古の空気なんだぜ。酒を注ぐと氷が溶けて、氷河期の空気がグラスの中で音を立てて弾ける。そりゃあいい音がするんだぜ。酒の香りもぐっとよくなるしな」
「フ……ン。太古の空気ねぇ」
次元は気のない顔をしたままだが、多少なりとも興味をそそられたようだ。
「そんなわけで、俺はこいつを買ってくる。前祝いはそれからとしようぜ」
ルパンが胸を張って言うと、それ以上は何も言わずにソファに体を埋めた。勝手にしろ、というように、ひらひらと片手を上げて振って見せただけだった。



ということで、ルパンはフロムサウス(ネーミングまんま)の氷を買いに出かける。そして運良く、コンビニで最後に残った一袋をゲットするのである。
「運がいいねぇ、今度こいつが入荷するのは来週の日曜日だよ」と店の親父が言いながらレジをしてくれていたが、そこへ強盗が襲撃してくる。親父が張り切ってショットガンで強盗を撃退する時、強盗がとっさにレジから奪っていったルパンの大事な氷は、粉々に砕かれてしまったのだ(笑)。
「ああ〜」とルパンガッカリ。他の氷で我慢するんだな、と親父はのんきに言ったが、
ルパン 「コダわってるっつってんだろ!」
親父 「じゃあ、次の入荷まで待つかい?」
ルパン 「来週の日曜日じゃ間にあわねぇよ。前祝い用の氷なんだからよ!」
そこへゲストヒロイン登場。チンピラ(実は自分のボディガード)から逃げていて、ルパンに助けを求めてくる。
ルパンは氷が割れてしまったのでとっても機嫌が悪く、チンピラどもをあっという間になぎ倒してしまった。
ヒロイン 「あんた強そうじゃない。決めたわ、雇ってあげるわ!」(高飛車)
ルパン 「何言ってんだァ、このガキンちょ。あいにく、俺ァ忙しいんだよ」
ルパンは不機嫌な顔で、さっさと背を向けて立ち去ろうとする。
ヒロイン 「すぐ終わる簡単な仕事よ?」
ルパン (ハードボイルド風に)「残念だな。俺はこれから南極まで行かなきゃいけねぇのさ。氷河を探しに行って、金曜日までに戻ってこなけりゃならねぇんだ」
自力で南極まで氷を採りに行く気らしい。カッコつけて去ろうとした時、ヒロイン、あっさりと
ヒロイン 「あら、南極ならこれから私も行くけど?」
ルパン 「……ハ?」
ヒロイン 「自家用ジェット機を空港で待機させてあるの。あなたさえ良ければ、一緒に乗せていってあげてもいいんだけど?」
ルパン 「……お願いしまーすv」

*       *       *       *

……とかなんとかいうことで、ルパンは南極の氷を求めてヒロインと南極へ向かうことになる。
…あれ? 舞台、タイじゃないけどいいですか?
いいよね。そこら辺はテキトーに話をまとめとけ。要するにヒロインが父親の悪事をやめさせようと、人工ダイヤを盗み出すという舞台になっていればいいんだろう。軍需工場は南極にあるんだよ!(ムチャクチャやな)


一方次元は、ライアットという昔の傭兵仲間に誘われて、人工ダイヤを盗み出す計画に参加することになる。
Kは最初テレスペを見ていて、ライアットが次元と打ち合わせた上で、キューイック大佐と偽の契約をしていると思っていた。巨大ダイヤの情報を得るために、最初から反故にするつもりで大佐と契約した、という展開の方が面白いだろうと思うので、よし、そうしよう。(いい加減)
契約内容は、大佐が作っているダイヤを守ること。(別に娘のボディガードではない)
屋敷に侵入者(ルパン)が入ったことを知った大佐は、早速ライアットと次元に、ダイヤが置いてある部屋を守れという。次元たちはこれがチャンスと、ダイヤを守るフリをして武器を受け取り、警備の者たちを倒してダイヤのある部屋へ向かった。ところがそこにいたのは、ダイヤではなく、父親に連れ戻されたヒロインだったってわけ。

ライアット 「なんだ、こいつは大佐の娘か。チッ、仕方ねぇ、こいつを使ってダイヤのありかを大佐に聞き出すか」
次元 「よしな。そんな娘を使わなくたって、探す方法はいくらでもあるだろう」
ライアット 「ずいぶんと紳士的じゃねぇか。お前も回りくどいことをしている時間はねぇんだろ?」
次元 「そんなやり方でしかダイヤが盗めないってんなら、俺は降りるぜ」
 (二人、ちょっと睨みあう)
ライアット 「……チッ。わかったよ」

 
そして次元たちが立ち去った後、ルパンがヒロインの部屋までやってくる。

ルパン 「大丈夫か? 警備の奴ら、みんな倒れてたけど、何があったんだ?」(←次元たちが倒しました)
ヒロイン 「遅いのよ! あなた私のボディガードでしょ! 私、あやうく変な奴らにさらわれて、人質にされるところだったんだから!!」
ルパン 「あ、悪ぃ悪ぃ」(…いつボディガードなんて引き受けたっけ?)

*       *       *       *

そういうカンジで、ルパンも次元も同じところで同じ物を狙って走り回っているなんて、お互い気付いていない。

ルパンが地下の武器製造工場に忍び込んで、人工ダイヤを盗み出す時も、次元たちも同じように進入して、要所要所でニアミスしながらもすれ違いまくってる、というパターンがあるといいな。エレベーターの中に乗っているのが次元とライアットで、到着階でエレベーターを待っているルパンとヒロインがいる。敵がいると思った次元たちが、直前で天板を外してエレベーターの箱の上に逃げて、空になったエレベーター内にルパンたちが乗り込んでくる…というような、古典的なすれ違いをくるくる繰り返していたりすると、なんか個人的にはすっごく楽しいなぁ(笑)。


で、最終的には、ルパンは南極の氷をゲットするのだ。クーラーボックスに入れて帰るの(笑)。
そうしたら、次元は次元で、北極の氷を持ち帰ってくる。きっと途中でライアットが次元を裏切って、シベリア辺りに逃げていくんだよ。だから次元は決着をつけるとかなんとか言って、シベリアまで追いかけていって奴を倒す場面があるんだよ。
そして、北の果てに行ってましたというアリバイも作らないといけないので、次元はお土産屋さんに売っていた「アラスカ氷河の氷」を買って帰ってくるのだ(笑)。

ルパン 「なんだ、アラスカまで行って氷買ってくるんなら、ついでに北極点まで行ってくりゃいいのによ」
次元 「阿呆。北極の氷は海水が凍ったものだから塩分が含まれてんだよ! アラスカとかグリーンランドでないと、真水の氷はできてねぇの!」
五右衛門 「……そ、そうなのか……」

ルパンと次元はン? と五右衛門を見る。
五右衛門の手には「海洋深層水の氷」と書かれた巨大な箱が握られていた。
五右衛門 「……実は、不二子に頼まれて今回のお宝、『女神の涙』をカッティングする練習に、多くの氷を使ってな……どうせなら、お主らにロック用にでも使ってもらえるかと思い、持参したのだが……」
言う通り、箱の中には見事な『女神の涙』カットの氷が幾つも詰まっていた。もちろん、これらの完成品の一つが、アメリカ大統領の本物の『女神の涙』と掏りかえられたものである。
「ほぅ、こりゃ見事だな」
次元が感心したように言う。
「し、しかし、海水では酒に入れるには向かんな」
五右衛門ががっくりして呟いた。
いや……市販されている海洋深層水は塩分はきっちり抜いているはずなので、問題はないのだが……
ルパンと次元は顔を見合わせ、それを教えてやるべきなのかどうか、迷ったように苦笑いした。


ロックグラスに蒼い氷河の欠片が入れられ、そこに酒が注がれる。
シュワッ、と気泡がはじける音がした。
琥珀色の液体が氷に染み込み、数万年にわたって氷中に閉じ込められていた空気が、バチバチと声を上げながら吐き出されてきた。熟成された酒の芳香が太古の風に混じる。
凝縮された悠久の時が、今、グラスの中で何かを語るように爆ぜた音をたてながら、ゆっくりと溶けていった。
ルパンと次元はじっとその音に耳を傾け、五右衛門も静かに目を閉じて聞き入っていた。

やがて、彼らはグラスを手にとり、もう一度顔を見合わせた。
「んじゃ、明日の仕事の成功を祝って、前祝いと行きますか」
ルパンの言葉に、次元がニッと笑った。
「やれやれ、やっと乾杯できるんだな。たかが前祝い用の氷を手に入れるのに、俺たちは一週間も走り回ったってわけか」
「だけど、本番はこれからなんだぜ」
ルパンはそう言って、楽しそうに片目を瞑って見せた。五右衛門も、次元もグラスを掲げる。

三つのグラスが澄んだ音を立て、氷の音と交わったハーモニーになった――

(エンディング)

エンディングではグラスの中にある氷に、今回のルパンたちの活躍が次々に浮かんで消えるという手法が使われていた。
これは最初のルパンの氷コダワリネタと繋がっているのか? それならもっと全編にわたって、氷ネタをうまく使ってくれよ! と、思ったKは、このような妄想に走ってしまいました…( ^ ^ )

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こんなんでどうでしょう!(自分で考えて大満足^ ^ )
いいじゃないか、たかが氷を手に入れるだけで二時間スペシャル使ったって!
このぐらいくだらない理由の方が、いっそ楽しいと思うのは私だけ? 本番のお仕事の前に、ちょっとしたコダワリとか、粋な乾杯を求めて、仕事よりも大変な思いをして二時間も世界中を飛び回るルパンたちって、バカバカしくてKは好きなんだけどなー。

そう思わない? そう思うよね! お願い、誰か同意して〜(泣)

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あいも変わらず好き勝手なことしか語らない脳内シアター、お目汚し、大変失礼いたしました☆
次回はもう少し、形になったものをお目にかけたいものでございますが、果たしてどうなることやら…
多少なりとも興味がございましたら、またおいでくださいませ。

2006/09/13  K七雲
モドル